「老人クラブ連合会への署名の協力要請を」(18~19年度 第2回保団連代議員会 発言通告)
発言テーマ:老人クラブ連合会への署名の協力要請を
岩手県保険医協会は2017年、保団連が作成した「医療・介護の負担増中止を求める請願」署名について、一般財団法人岩手県老人クラブ連合会(以下「県老連」という)に協力頂いた。県老連の担当者からは、こうした署名は今まで取り組んだことがなかったとのことだったが、短期間にもかかわらず1,641筆集めて頂き、当協会が集約した署名全体の47%を占めた。
要請にあたっては、高齢者は自らのために国の予算を使うような要望することには抵抗感があるかもしれないことを考慮した。そこで、自分たちのためだけではなく、子どもや孫が高齢になったとき、負担増に苦しまないためにも、人生の先輩としての役割を担ってほしいと呼びかけた。それが、署名の趣旨が伝わった要因であると受け止めた。
こうした経緯から今回も協力をお願いしたところ、前回の署名の際、会員から「国が進めることに対して異議を唱えるのはどのようなものか」「組織の性格に照らして、こうした署名はなじまないのではないか」などの意見や苦情が多数寄せられたとのことで、今回は申し訳ないが難しいとの返事であった。
一方で、窓口負担に苦しんでいる会員もおり、これ以上負担が増えればますます生活が大変になる。また、前回はたくさん集まったので署名に関心のある会員も多いのではないか、との意見も頂いた。そして、中央(公益財団法人全国老人クラブ連合会)が実施すれば県老連も取り組みやすくなるかもしれないとのご意見も頂いた。
全国老人クラブ連合会は約570万名の大きな組織である。高齢者の方々のパワーは決してあなどれないことを前回の署名で実感した。運動を大きく展開していくためにも、保団連として、全国老人クラブ連合会に、将来、子どもや孫たちが苦しまないためにということを付け加えて、署名の協力を働きかけてみてはどうだろうか。