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2024.02.29

保団連第51回定期大会 発言通告『帯状疱疹ワクチンの接種助成の推進を』

帯状疱疹ワクチンの接種助成の推進を

【発言内容】

岩手県の帯状疱疹ワクチンの助成は9市町村で実施されており、50歳以上の対象者の助成額の大半は、生ワクチン4,000円、不活性化ワクチン1万円である。
 帯状疱疹大規模疫学調査「宮崎スタディ」では1997年から2017年までの、帯状疱疹の発症率は約1,8倍とされている。直近では、20代~40代の増加がみられているが、特に、高齢者の罹患が重症となり深刻である。

岩手協会で開催した葛西よこやま内科・呼吸器内科クリニック院長の横山裕先生の講演では、発症率は50歳以上が6割を占め、新型コロナが発症率を高めているとしている。また、罹患すると、脳卒中の30日以内の発症リスクが1,93倍であったとしている。さらに、帯状疱疹後神経痛に移行した割合は全体の2割で、年齢が上がると増えるとのことだった。

米国では子供の水痘ワクチンの95年からの定期接種により、帯状疱疹が減少しているとの報告がある。我が国における水痘ワクチンを2回接種した最年長者は2023年時点では11才であり、現状ではまだまだ帯状疱疹ワクチンの接種が必要と思われる。

今後、当協会は本県の残り24市町村に助成を要望していくが、国の援助が必要であるため、保団連でも取り組みの強化をお願いしたい。

■帯状疱疹ワクチンの接種助成の推進を(保団連第51回定期大会 発言通告) [PDF形式]